ぼくの1日間戦争

2002年6月18日
6月18日現在、
我が家の台所の制空権は完全にコバエに掌握されている。
それどころかリビングを越えすでにパソコンルームにまでコバエはその姿を見せるようになった。
このまま手を拱いていては本土(寝室)への被害も近い。
俺は遂にコバエとの決戦を決意し、薬屋へと向かった・・・

「いらっしゃいませ」
・・・
「・・・」
あのースイマセン
「はいはい」
コバエを撃退したいのですがどの兵器が有効でしょう?
「蝿退治でしたらこちらのアースジェットなどはジェット噴射で蝿を捕らえることが出来るので離れたところからでも扱いやすく人気商品ですよ。」
!ジェット噴射!
そうそうそれそれ、そういうアグレッシブな武器を俺は望んでいたのだ。2丁ください。
「ありがとうございます。」
あとですね、
「はい?」
いかに自国を守るとはいえ、24時間常にコバエの発生を監視して、攻撃を仕掛けるわけにもいかないんで、なにかこう、バポナみたいな吊るして蝿をやっつけられるような兵器はないでしょうか?
「吊るすタイプですとこちらの蝿取りリボンなんかどうでしょう」
蝿取りリボン!こりゃまたなつかしい。
蝿取りリボンというのは単純に粘着上の帯を天井から吊るして飛んでる蝿がこれにくっつくともう動けなくなる単純な仕組みのテープの事なんですね。
田舎の家は便所が汲み取り式だったので蝿がよく発生して台所にも吊るしていたものだ。
しかしこれ、蝿が沢山くっついてくると見た目的にグロいですよねぇ・・・
「そうですねぇ」
ですよねぇ・・・
「・・・」
もうちょっとグロくならないのがいいっス。
「バポナでしたらありますよ」
おお、それください。バポナは結構とれますか?
「バポナは蝿や蚊をよりつかないようにするんです」
ではバポナ自体には殺傷力は無いのですか?
「ありませんねぇ。」
なんと!我が家ではすでにコバエが大量発生しておるのだ。
確かにこれ以上増えないようにする事も大事だがそれよりも先ず早急に必要なことは今現在台所を占領しているコバエどもを皆殺しにすることなのだ。
バポナはいかん、引っ込めてください。
「はい、わかりました。」
そのかわり蝿取りリボンをください。
「ありがとうございます」

こうして心強い兵器の数々を得ることが出来た俺は早速家に帰って台所のコバエに戦いを挑むこととなる。

両手にアースジェットを持ちコバエの集団に向かって一斉射撃を開始する。

死ね!コバエどもよ!
「シューッ」
すばらしい!コバエたちが足元にポトポト落ちてゆく。
これこそジェット噴射の威力だ。
よく知らないけど。

(エドサリバンショーさんエドサリバンショーさん)
ん??俺に話しかけてくるのは誰だ。
(私でハエ。あなたにジェット噴射で撃ち殺され、あなたの足元に死骸を晒しているコバエの霊でハエ)
なるほど。語尾に「ハエ」が付いているから判りやすい。
しかしそのコバエの霊が俺に何の用だ。
(私たちはあなたに何をしたっていうのハエ?ただ飛び回ってその日を暮らしているだけの私達にどうしてこんなむごい仕打ちをするんでハエか)
んーえーと、それはだな、あれだ。ここは俺の縄張りだ。お前達の万死の罪はその縄張りを犯したことにある。
(しかしそれではあんまりでハエ!あなたのエゴで私を失った私の妻や子供はこれからどうすればいいんでハエ。)
だまされないぞ!お前等コバエに感情などというものはあるまい。ましてや親子の情など。
(だけどあなたたち人間が勝手に決めた縄張りとやらで勝手に殺されるのでは私も納得がいきませんハエ)
それが本音か。ではどうすれば納得がいくというのか。
(共存共栄という選択肢は無いのでハエか。われわれコバエよりも偉大なあなたたち人間がどうかその方法を模索して欲しいのでハエ)
よしわかった。お前の言うことも理解できる。
丁度お前達が住みやすいようにあそこにハエ用の住処を作っておいた。ホラ、あの吊るしてあるリボンがそれだ。
お前等はあそこで俺の邪魔にならぬように暮らすがよい。
(うぅぅありがとうございますでハエ。早速仲間に伝えますでハエ。)
オマエも霊となっても女房子供を見守ってやるんだぞ・・・

(オーイ、あそこに人間が住みかを作ってくれたでハエー)
(ありがたい!俺達の好きな匂いもするでハエ。)

(コ、これは??)
(動けないでハエ)
(だまされたでハエ!)

 
うふふ、所詮はコバエはコバエ。
小学校時代「ものしりはかせ」と呼ばれたこの俺の智嚢を持ってすれば策にはめることなど容易いものよ。

今日の戦跡:完全勝利
ジェット噴射さいきょう。歌まで作っちゃったよ。

♪ジェットジェットジェット〜
♪噴射の力だ
♪ア〜スジェットー

 

骨骨骨骨骨 ・後記・ 骨骨骨骨骨

サマルトリアの王子さん

感想アリガトウです!
僕は日本語大好きですが、言葉ってのは
やっぱり淘汰されていくというか
変わり続けるのが本質だと思うんです。
忍者論は適当に書いたんですけどね・・・

とゆうか丁度
「いつまで臨時なのか」とつっこもうかと
考えてたところだったりして。
上手く回避されました。

サッカー日本ざんねんでした。
もう少し彼らの戦いを見たかった。

骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨骨

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